2010年11月09日

■ この2年間から、僕が学んだこと。

<Dead or Alive>
直前のブログが2年以上も前なので、このブログはブログとは言えず完全に死んでいたと言えます。僕はといえば、生理学的には確かに日々生きてはいたのですが、会社すなわち僕であるならば、生死を彷徨った2年間でありました。
「このブログに新規エントリーができた日が、復活の日かも。」と思っていたこともあり、そこまで大げさではないにしろ、こうして新規エントリーを書く、精神的な余裕が少しできて来たことは確かです。


<現実人間社会>
「信ずる者は救われる。」
多少の裏切りはあるにせよ、人間社会はこの言葉で成り立っていると思っていた僕は、経営者としては失格であったと思い知らされたこの2年間。
どうやっても信じられない人間が存在すること、そしてそれが現実の人間社会であり、
そういう人間をうまく避けて通らねば企業経営は成り立たないことを、
14年も経営者でありながら、そして50歳を前にして、今更ながら本当に認識したこと、
そのために多くの犠牲を生んでしまったこと。
この大失態は、僕の心の中に深い傷を残しました。


<セオリー>
売上の規模や組織が大きくなるにつれて、権限委譲を進めて、経営者は、より経営らしきことができるようになる、というよりか、そうしなければならないというような経営者イメージの基で、新しい事業戦略を構想し、決断し、ビジョンを掲げ、社員に夢を語り、大きな商談には最後に挨拶に!というような展開が常に実行できなければ、企業は成長して行かないのだ。経営者が、ちまちました資金繰りに大半の時間を割かねばならない状況は早々に脱却せねばならない。
と、いうようなセオリーで、ここまでやってきたことは事実なのだし、
現実、沢山の優良顧客にも恵まれたことは、培ってきた技術の方向性と会社の文化形成は間違っていなかったと思います。


<明日の1,000円>
しかし、明日の1,000円が足らない状況に本当に直面すると、セオリーも糞もないわけで、なんとか生き延びるために、頭を下げ、涙を流し、資産を投げ打ち、這いずり回ることになりました。己のアホさ加減を悔いる暇もなく。
そして、、、
そうこうしながら、なんとか食いつなぎ、徐々に落ち着いてきたところです。
ここに至れたのは、僕を信じてがんばってくれた仲間や顧客や取引先のおかげであり、多分に幸運もあったのだと思います。

「とりあえず危機を乗り越えて、よかった、よかった。」
これからは、人に騙されないぞ!きっちり経営していくぞ!
事業戦略も、時流に乗っているし、世界を見据えることも不可能じゃないぞ!
みんなの恩に報いるようにがんばらなくっちゃ!!


・・・で、、、これで良いのか?・・・
ここ数か月、どうにも僕の頭の中は、すっきりしなかったのです。。


<結局>
それには、具体的な行動指針がなかったからだということに気がつきました。
1,000円、2,000円の資金繰りと、大いなる夢に向かってビジョンを掲げ、数億円の決断すること、これは経営者の中では、相反するものではなく、両立させねばならないという結論です。たとえ、売上規模や組織が大きくなろうとも、財布の中身を常に正確に把握しておくことは、経営者の任務であり、決して誰かに任せてはならないということ。そして、結局それは夢の実現と、しっかりと結びついているという事実。
かっこ良いとか、悪いとか、理想だとか、理想じゃないとかというのではなく、
「資金繰りは事業のすべてであるという一理。」を脳に刻みました。
その意識が希薄になればなるほど、危険な状況になるということをしっかり学びました。


<地に足を着けて、なおかつ速く走る!>
想定外だけどうまくいった、運が良かった、誰かに助けられた、ではなく、一日一日の会社の体調をしっかり把握して、しっかり地に足が着いている感覚を失わないこと。
そして、なおかつ大きな収益に向けて迅速な決断を行い、リスク回避のための厳しい判断を即刻下すこと。

経営者のやるべきことの範囲は、企業の成長とともに、どんどん増えるという真実。
「権限委譲して、より大局観を持った事業戦略を練れるように!」
・・・これもまぁ、理想のような気もしますが、楽をしようとも考えられるわけで。

この2年間が、僕に教えてくれたことは、
「1から10まで全部把握するスーパーな能力が経営者には常に必要である。」という、
辛いけれど、きついけれど、だからこそ戦う意味がある、という開き直りの信条でした。
簡単ではないからこそ、価値があると。

しかし、ここで、やっと「企業になった」気がします。

次回のブログからは、もう少し軽い話題で!
行ければ良いなと、、、思っているのですが、、はてさて。

Posted by smiths at 21:21 | Category : 2010年 | Comments [0] | Trackbacks [0]