1997年10月27日

■ Sybase

最近、サイベースさん結構おもしろいです。


一昔前は、サイベースさんは「対オラクル!!」ということで、がんばってましたけど結局惨敗というふうに思ってました。特徴がなかったんですよね。当時は!オラクルやめてサイベースを抱える理由が何一つありませんでした。

ところが、最近雑誌にもよく登場する、SQL Anywhere5.5という製品はちょっと気になる製品です。昨今の情報システムには、WANが必須です。従来型のクライアントサーバシステムでは、どんなにチューニングしてもLAN環境と同様なレスポンスをWAN側クライアントに求めることは無理です。たとえ通信速度が128Kbpsだとしてもです。

そこで、レプリケーションを用いた分散処理が徐々に検討されるようになりました。このレプリカのしくみは結構早くからOracleが試行していて、PersonalOracleとOracleServer間でのレプリカ運用は、すでに実現されているものです。

ところが、このPersonalOracleは、OracleServerと基本的に同じプログラムであるがゆえ、陳腐なクライアントスペックでは、快適に稼動させることができません。おのずとWAN側クライアントもサーバ並みのスペックを用意するはめとなり、また、ライセンス体系も今一つ附に落ちない部分もあって、結局予算が結構かかります。

 今年春にOracleはPersonalOracleLiteの後継として、「OracleLiteV3.0」を出すそうです。PersonalOracleLiteというのはあまり聞き慣れないですが、別製品に同梱されていたものです。さて、このLite3.0は、レプリケーションや行レベルロックをサポートしているらしく値段も定価3から4万円ということです。やっと本家もここに向けた製品を出すようですね。Access97でもレプリケーション機能がついていますが、10万件を超えるデータベースには怖くて適用できません。


SybaseのSQL Anywhereは、なんと8MBメモリで動くそーです。今時Windows95ですら8MBではまともに動かないので、にわかに信じがたいのですが、もともとDOSベースでの稼動を前提に設計されたということなので、まんざら嘘でもないようです。
ということは、Windows95がふつうに動かせる程度(32MBくらいですかね!)メモリがあれば、Sybaseのためにメモリ増!!なんていうことは、まず必要ないはずです。そしてエンジンそのものはフルスペックRDBMSということですから、PersonalOracleと同様です。

SybaseSQL Serverとのレプリカ運用を行う場合には標準機能でOKなので、システム全体の予算では、かなりローコストとなります。(サーバ側が、SybaseSQL Serverでない場合にはSybase Replication Serverなるプロダクトが必要となります。また、このSybase Replication Serverは、データベースエンジンそのものではなく、サーバ側の大元となるデータベースとSQL Anywhereとの間に存在するものであり、大元のデータベースはOracleであってもSQL Serverであっても良いわけです。)

僕らが非常に評価している点は、従来のように、「すべて自社製品で!」という戦略から一転し、既存の製品ありきの環境の中でも、うまく利用できる、いわばニッチ的な製品性格を備えて登場してきたところなのです。彼らの視点がぐっとエンドユーザ側に降りてきました。

AS400やOracleとコネクトする製品もあり、本来のサーバ用データベースエンジンのみならず、現在のシステム環境に欠けている部分を補完できるツール類には大変魅力を感じます。Sybaseさんとしては、サーバ用エンジンが売れてもらわないと...という気持ちが本心だと思いますが、このような動きは将来必ず有効になるだろうと思います。

*Sybaseのサポート担当のかたから本文に対して色々サジェスチョンをいただきました。ありがとうございます。*

これは、去年の冬に書いたモノです。JAVA系の話と違って、この製品はいまだに存在価値があります。レプリケーションって、非オンライン型業務には、最も有力な選択肢だからです。

Posted by smiths at 1997年10月27日 14:00
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