1997年11月26日

■ 鶏か卵か。

最近のシステム構築の考え方の傾向について、ちょっとひとこと。
どうにも、方法論が先行しているような気がしてなりません。NTがどうの、ORACLEがどうの、NOTESがどうの...まさしく僕らも同じようなことをいっていたような気がします。

でもよく考えると、例えば、どんなお客様のどんなシステムでもNTを前提で考えてしまうようなやりかたは、おかしいですよね。「デファクトであるから、それを選ぶ。」ということも間違いではないと思うのですが、本当にやりたいこと、結果として効果を出すべき部分は何なのか?何が一番システムに求められているのか?ということを冷静に考えれば、他の選択肢もあって当然なのです。さて、ここで問題です。

とある特定業務の新システム導入にあたって、ORACLEを使ったパッケージを薦める業者とISAMを使ったパッケージを薦める業者がありました。お客様としては、別途、このデータベース中のデータをEUCして加工したい。というニーズもあります。
ORACLEを使ったパッケージを提案した業者は、「ORACLEだからEUCもスムーズ!デファクトのコンポーネントで固めましょう!」といい、一方ISAMを使ったパッケージを提案する業者は「特定業務は、レスポンスと安定性が最大のポイントであるから、より単純化したファイル構成でレスポンスに優れるこのパッケージが良い。EUCのためには別にORACLEを導入してそちらにデータを渡しましょう。」といいました。

さて、どちらが正しいでしょうか?答えは明白です。ISAMを使ったパッケージを選択するのが正しいです。特定システムのデータベースへEUCで直接参加することそのものにも問題がありますし、速い、確実ならリレーショナルよりISAMです。ISAMなんて今更古くさいなぁというイメージは確かにありますが、「何を求めるシステムなのか?」を考えれば、答えはひとつです。


つまり、どんな製品でも万能なものはありません。その製品の適性にあった使い方をしなければ、思ってもみなかった悲惨な結果になってしまいます。パソコンにしてもそうで、「猫も杓子もパソコンを!」というような時代ですが、もともと扱ったこともない人にパソコンを与えて業務システムのオペレーティングをやらせるような計画は、自分で重たい漬物石をかついで山をのぼるようなものです。そこにファックスがあるなら、それをうまく利用する方法だってあるのです。こういうケースは、そのほうがよっぽどマシです。

情報システムの担当者、あるいは経営者は、メーカの吹聴や世間動向に惑わされないで、自社の特性にあったシステムを冷静に考えるべきでしょう。

Posted by smiths at 1997年11月26日 14:04
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