1999年02月02日

■ クラサバは死んだか?

クラサバは死んだか

クライアントサーバシステムの一番の問題点は、クライアントとサーバ間でのデータ通信ボリュームの大きさです。初期段階の2階層型クラサバシステムは、最低でも10MbpsのLAN程度の帯域幅が必要です。今やLANの帯域幅は100Mbpsがあたりまえとなりましたが、あくまでLAN内での話です。

一時期マイクロソフト主導型の3階層型システムが話題になった時期がありました。しかし、このシステム構成はアプリケーションロジック部分を別立てのサーバあるいは、論理構造を別階層に配置するというものだったので、保守性には多少の進歩がありましたが、通信レスポンスに関しては、以前とほとんど変わりませんでした。逆に安定したシステム構成が組ずらくなり、ほとんど現実的なソリューションとはなり得ませんでした。

あとは、LANにせよWANにせよ物理的な技術革新により、帯域幅の拡張を期待するしかなかったのです。つまり、LANからWANへ利用形態が拡大していく中で、利用に耐えうるシステムの構築方法としてのクラサバシステムは技術の限界に至ってしまいました。
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イントラネットは死んだか?

そうした中、脚光を浴びはじめたのが、インターネットブラウザをクライアント側のシェルとして業務システムを稼働させるイントラネット型のシステム形態です。低帯域幅での利用を前提としたインターネットブラウザで稼働させることができれば、
従来のクラサバシステムより快適な利用感を生み出すシステムを提供することができます。また、クライアント側はブラウザが動けば基本的に何でも利用できるし、アプリケーションはサーバ側の保守で良くなるなど結構な利点があります。

しかし、前提はWWWサーバ間との通信であり、業務システムで必要なRDBとの通信を安定して供給することの難しさや、htmlでの表現能力の限界という問題があり、できたとしても案外チャチなシステムとして運用せざる得ないのが実状です。また、RDBの検索時間についても帯域幅の減少に伴って極端に遅くなるのは、クラサバ型と基本的には変わりません。
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ジャヴァは死んだか?

というようなhtmlの表現能力の限界を突き破ったり、より安定したRDBとの通信環境の提供といったカッコ良いうたい文句で
さっそうと登場したのが、ジャヴァです。(日本語読みは、ジャバかな?)よりオブジェクト指向が高まり、必要なジャバコンポーネントを組み合わせることで、ニーズに応じたシステムがより簡単に、より保守性に優れたモノが作れますぜ!なんていうので、昨年夏までは、僕等もこっちの方向でいろいろ考えていました。しかし、ジャバは遅い!!の一言。どーしようもありませんね。コレは!マイクロソフトのActiveXコンポーネントでも基本的には一緒です。また、ジャバはジャバでもローカルジャバが沢山あるし、機種によって動作するバージョンが違うし、ブラウザによっても違うし、イントラネットの利点であったサーバ集中保守なんて、現実は不可能で、クライアントを1台1台設定していかなければならないのです。面倒もずっとみてやらなきゃいけません。

インターネット上で、ジャバアプレットをホームページのトップページにおいてあるようなサイトを開くと、全貌が表示されるまでに異様に時間がかかってしまいますよね。全部表示される前に、そのサイトを離れてしまいますが...要は、そういう状態のものを業務システムに適用できるハズがありません。ジャバが業界で統一されて本当に軽く動作するアプレットが次々に開発される!という淡い期待もありましたが、期待する方が間違いと気がつきました。10年後にはなんとかなっているかもしれませんけどね...
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どこへ行く?

さすれば、根本的に発想を変えるしか、現状を打破する方法はなかったのです。

つまりクライアントのダム端末化!です。僕等もこれは盲点でした。ダム端末=エミュレータという概念しか持ち得なかったのです。しかし、ホストコンピュータのエミュレータではなく、NTサーバのエミュレータができれば、GUIの窓を開けることができたのです。これを実現するためにはNTサーバ自体が、ホストコンピュータと同じようにマルチユーザ・マルチセッションを行えなければいけません。これまでのNTサーバにはこの機能はありませんでした。

シトリックス社が開発したWinFrameという製品ではじめて、マルチユーザ機能が実現できたのです。そのWinFrameという製品は、マルチユーザ機能を実現するサーバ部分が、マイクロソフトのWindowsNT Terminal Server Editionと名を変えて登場し、アドオン機能と通信プログラム部分が、シトリックス社のCitrix Presentation Serverとしてリニューアルされて登場したのです。あとは、ターミナルエディションとシトリックスの独壇場です。

クライアントとサーバ間の通信は、マウスとキーボードと画面遷移の情報のみ!SQL分も流れなきゃ、データも流れない!ここまで追求すれば、これまでの様々な問題が解決でき、本格的なWAN環境で、本当に快適に利用できる業務システムの構築が可能となるのです。

まず間違いないでしょう。

Posted by smiths at 1999年02月02日 18:43
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