1999年03月12日
■ 団塊親子の狭間で
団塊親子のはざまで
「個人主義」という言葉は、団塊の世代にとっては、悪しき言葉であり、和を尊び会社に奉仕する精神があればこそ、会社が繁栄し、会社が繁栄すれば、社員も幸せである。これは極々自然な論理展開でしょう。
一方、彼らの子供である団塊ジュニア世代にとっては、会社に奉仕するなんていう日本語は理解できません。基本的に自分中心であり、自分を犠牲にしてまで会社のために働くなんて、ウザッタイ!の一言なのです。しかし、それがゆえ非常に個性的で才能あふれる人間を輩出する土壌ができあがりつつあるともいえます。団塊の世代から見れば、ただのわがままな大人子供にしか見えないかもしれませが...
昭和30年代後半生まれの僕の世代は、その中間で、とても中途半端な世代です。どちらも理解できるし、どちらにも賛同しかねます。現実のビジネスの現場では、「団塊の心」がまず第一に必要ですし、若き社員に対しては、なぜウザッタイのかを理解してやらねば仕事を進めることができません。
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新しい組織体
そういう相反した中で、ビジネスを成功させ、社員全員が健やかな生活を営めるようにするためには、その中間の存在である35歳前後の僕等の世代が、実は適任なのだと思います。僕がこの会社を運営するにあたってのビジョンは、「徹底した個人主義と緩やかな和」であります。個人主義というのは、決して自分勝手にすれば良いという意味ではなく、自分の高い能力を遠慮なく高く売ること、これは高い能力をそれぞれが保持していなければ成り立ちません。会社は、その高い能力に相応した高い報酬を支払うある種の組織体であり、絶対神ではありません。
この組織体は、コミュニティという言葉に最もイメージが近いような気がしています。ビジネスの成立には、会社というものがなければ難しいのが現実ですから、会社は必要です。しかし、会社は、個人の能力を発揮するための基盤であって、個人は会社に従属するものではありません。
才能ある個人の集まりの総称と位置づけます。
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トリプルクリーンアップ?
会社が個人の活躍する基盤とするならば、会社はフィールドです。そう考えると、プロ野球チームという感じもしてきました。
メンバーそれぞれが高い能力を持てば、クリーンアップトリオが3つ並ぶようなオーダーが組めます。どこからでも点が取れる打線です。チームが会社であり、チームは、能力の高い選手にそれに見合った報酬を提示します。会社でも同様です。チームの勝利は会社の利益ですし、個人成績が良くてもチームが負ければ、気持ちは冴えません。しかし、個人への報酬は個人の能力と結果に比例すべきです。選手それぞれが健康で高い能力を保持していなければ、チームが成り立たないのと同じように会社も成り立たないはずなのです。
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縦よりも横。水平的組織。
技術力やコミュニケーション能力が最も重要であり、指導者やリーダは必要ですが、命令系統は基本的に必要ありません。
ピラミッド型の積み上げではなく、水面に波紋が広がるように、水平に大きく広がることを考えています。波紋の中心がたくさんできれば、その面積は更に広がります。そういうコミュニティの成長を想定しているのです。能力や人望のある人間は年齢に関係なく、新しい波紋の中心になれば良いのです。
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だからこそ少数精鋭
こういうビジョンを持つがため、社員にはそれ相応の心構えが必須です。自由を自覚しつつビジネスマインドを持つ人間でなければ、この会社ではやっていけません。ということで、なかなかプロパー社員が増やせません。しかし、この敷居だけは低くできないのです。なぜなら、バブルの再来はあり得ないからです。ソフトウェア開発業は、労働集約型産業なので、人の数に比例して、売上金額が大きくなりますが、「誰でもSE!」の時代は二度と戻らないのです。
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伸びるものは伸び、沈むモノは沈む時代
不景気の中でも伸びる会社は確かに存在します。そういう会社が牽引車になり景気が回復したとしても、今沈む会社まで浮かび上がるか?というと決してそんなことはないと思います。伸びる会社だけがトコトン伸びる時代なのです。
回りに支えられ、楽して暮らせる時代、漫然と仕事をしても許される時代は、終わりました。
厳しく自分自身を見つめる人間の集団が必要だと思います。
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