2001年05月31日
■ 僕らがQを目指す理由
九州にはユニークな企業がたくさん存在します。九州から全国制覇する企業もたくさんあります。 田舎と都会、海と山、アジア各国との微妙な接点、暑いか寒いかよくわからない微妙な気候、、、そんな様々な要素がミックスされた空気こそが、斬新なアイデアや発想や鋭い食感や芸術的才能を開花させる土壌になっています。多数の音楽家や芸能人を次々に産み出すのも、そんな理由があります。
そんな誇り高く愛すべき九州が更に発展し、独自の文化を確立するためには、やはり、産業が発展することが条件であり、それはつまり九州がお金持ちになることに他なりません。
僕らは、ずっと博多に住んで、九州のユニークな企業のITを支える仕事がミッションであることは、 設立当初から変わりません。しかし、僕ら自身は九州以外の仕事をすることにも抵抗はないのです。むしろ、九州以外のマネーを九州に環流することになるので意義があります。そういう意味では、全国的に有名になる施策をとるべきだともいえます。であれば、それなりの体力がついたとき、なにもQボードを指向する必然性はないはずです。
しかし、何はともあれ僕らの業界での一番の問題は、九州企業のIT投資のそのほとんどが全国的メーカー(あるいはその系列)に流れていってしまっているという現状です。つまり、九州の企業経営者は、「地元には満足できるITサポートが行える優秀な会社なんてありゃしないよ!」 という間違った認識をされているのです。これでは、せっかく稼いだお金を九州外に流す一方です。
本当に九州に優秀なIT企業がないのであれば仕方がありませんが、そんなことはありません。全国的な技術レベルを凌駕する、優秀でユニークなITサポート企業はたくさんあるのです。九州の企業経営者にその認識がないだけなのです。その認識をもってもらうために一番有効に機能すると考えるのが、Qボードへの株式公開です。ビットバレイを真似ただけのパーティやメディアを使う広告戦略等よりも、九州産業界のドン達も後押しを始めたQボードへ公開することが、認知される最短コースだと思うのです。
その結果、九州企業のIT投資が外へ流れず九州内にとどまることになり、それが公開した企業の体力となり、九州外の仕事を更に増加させ、 九州にお金を流入させることができるようになります。公開した企業がお金持ちになり、人材の雇用を増やし、消費や投資先も九州内にする。そういう循環が機能することが必要だと考えます。
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先日二度に渡って某有名新聞朝刊に、福岡証券取引所Qボードへ株式公開予定リスト当社の名前が掲載されました。(全国版ではありません。たぶん西部版?) 確かに新聞記者から電話があり、意向があることは伝えましたが、現段階でバァ~ンと 掲載されると嬉しいやら恥ずかしいやら。。。
しかし、この現状はQボードを指向する企業がいかに少ないか?を証明するようなものです。確かにQボードは、マザーズやナスダック・ジャパンと比べても公開基準のハードルが低く、 公開し易いのですが、いざ公開!となった場合の準備作業そのものは、どの市場でも大差ないのです。それなら、より全国的な規模の市場を目指すのは企業家としては極々自然な発想といえます。
投資家から見ても地方単独銘柄となるとどうしても敬遠しがちになり商いそのものも小さくなります。上場しているのに何日も商いが成立しない銘柄では、ますます買いにくくなります。そして現実に地方証券取引所自体も、東京や大阪に吸収されてしまっています。 公開引受を担当する証券会社やベンチャーキャピタルその他関連する人々にとっても、 規模が大きければ大きいほど嬉しいということも、まぁ当たり前といえば当たり前ですし。
そういう意味では、Qボードの魅力もさほど強いインパクトではなく、 地元の有望企業も結局素通りしてしまう結果となって、開設後1年以上も1社も公開しないという惨状です。そして、上記新聞記事にもありましたが、本年夏から秋にはついに第一号の公開企業が登場することが 濃厚だそうです。 その予定のエクスツールスさんはナスダックジャパンと同時公開だそうで、 業績面でも、海外に向けたマーケティング戦略にしても、「いわゆる地元のベンチャー 」を凌駕してしまっています。 店頭公開でもまったくおかしくないのです。一応第一号ですが、やはりQボードの特性からすると、早く「いわゆる地元のベンチャー企業」が登場すべきだと思います。
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しかし、改めて考えてみると、株式市場のグローバル化はどんどん進んでいるわけで、多種多様な市場がネットで結ばれて、全世界から取引可能な時代になるのは間違いありません。とすれば必ずしも東証でなくても、その情報伝達には差がなくなるはずです。むしろ特徴をもった市場が多数混在する方が健全な市場環境といえます。ユニークな企業がQボードもしくは福岡証券取引所に上場していれば、おのずと投資家の目は向いてきます。証券会社等も、Qボードに公開しようとしている企業に対しては、その他市場での立派な会社と同じように考えるのではなく、Qボードに対応したサービスを確立させ、サポートするべきです。
Qボードそのものの魅力を高める努力はもちろん必要ですが、一番肝心なのはどんな会社が公開しているか? ということですから。
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ということで、問題は僕ら自身です。IT系なんでもOK!の時代から、180度転換し、IT系だと慎重に!という時代になりました。こういう両極端な動向も、僕らはちょっと疑問を感じますが、日本人の特性だから仕方ありません。より強固なビジネス基盤と成長ストラテジーをうち立てなければ、そう簡単にいかないということです。ここからの2年間が勝負です。
2年後に九州で活躍する優秀でユニークなIT企業達が数十社Qボードに公開し、 全国に向けて発信するような元気な状況を是非作っていきたいと思うのです。