デルバイ-R

リモートデスクトップ環境に適した帳票印刷支援ツール
紙への伝統的な帳票印刷からペーパーレス化への移行までサポート

デルバイ-R

2001年に発売開始した「デルバイ」シリーズは、クラウドやデータセンター上の業務システムからラベルや伝票などのリアルな紙の印刷を必要とする現場に向け効率的に高速印刷を行うソフトウェアです。
新発売の「デルバイ-R」はマイクロソフトのリモートデスクトップ環境をサポートし、PDF出力や、クラウド型FAXサービス連携など、伝統的な紙への印刷出力方式からペーパーレス化への移行を見据えた帳票運用に対応します。

安定した印刷の背景には・・・!

デルバイ-Rはマイクロソフトのリモートデスクトップを用いたサーバー集中型システム環境で問題となる帳票等の多種・多量の印刷処理を、クライアント側へ分離することにより、サーバーへの負荷を低減し、大量データ転送の集中によるネットワーク負荷を解消します。デルバイ-Rはマイクロソフトの仮想デスクトップサービス(Windows Virtual Desktop(WVD))やリモートデスクトップに対応し、広範な業務システムの帳票出力を迅速化することはもちろん、伝統的な紙への印刷からPDFによるペーパーレス化までサポートします。

Excelファイル出力機能搭載!

今や、業務帳票は紙に印刷するだけのものではなくなっています!
業務システムから出力される月次の集計表など、実は帳票印刷しているデータこそが、経営戦略の指標となるデータであったりするものです。
ビッグデータの活用と並び、業務帳票の出力結果を経営分析に利用する企業様も増加傾向にあるなか、デルバイ-Rでは、印刷と同じオペレーションで、クライアントマシン上に帳票と同じイメージのExcelファイルを出力する事が可能となります。これにより、業務用途とは違った視点で帳票出力結果を二次利用する事ができます。
出力されたデータ項目の並び替えやソート、集計など、使い慣れたExcelで視認性・操作性に富んだ分析・資料作成に、是非ご活用ください。

業務帳票の自動FAX送信、メール送信に。
「デルバイ-R for XenApp 外部連携I/Fオプション」

ISDNサービスの終了が近づいています。

中小企業から大企業まで様々な業務シーンで利用されていた「ISNネット」のデジタル通信モード。社外とのやり取りに欠かせないFAX回線が、ついにサービス終了まで秒読み段階に入っています。
これまでISDNサービスを利用していた取引先企業との発注業務、納期確認など、FAX回線を通じた業務の見直しに、是非、デルバイ-R 外部連携インターフェースオプションをご検討ください!

帳票をPDFに、更にそのままメール送信。

※デルバイ-R 外部連携インターフェースオプション
・定型業務帳票をPDF文書へ!
・PDF文書をパラメータとしてメール送信が可能に!もちろんデルバイ-R帳票以外のPDFでもOK!
・クラウドFAXサービスとの連携で、自動FAX送信も可能となります!

機能概要

根強く残るサーバ集中型のアプリケーション仮想化環境での印刷問題

サーバ集中型のアプリケーション仮想化環境では、クライアントPCからサーバ上のアプリケーションをあたかも自分のPC上で操作しているような感覚で利用できます。実際は、アプリケーションがサーバ上で動作していることで、クライアントPCへは、画面差分やマウス・キーボードなどの情報のみ配信される仕組みとなり、業務で利用するデータを、ネットワーク上に流すことなく、セキュアな環境で且つ、レスポンスの負担なく実行する事が最大のメリットと言えます。しかし、裏を返せば、すべてをサーバ側で実行するため、当然印刷処理もサーバ側で実行されるということです。
そこで問題となるのが、サーバ負荷・ネットワーク負荷・利用プリンタです。

サーバ負荷
複数ユーザが同一サーバ上でアプリケーションを実行(印刷実行)することで、月末月初の請求書大量印刷など印刷処理が集中するタイミングでサーバ側がパンクしてしまい、印刷ができない状況に陥る問題
ネットワーク負荷
印刷処理されたスプールデータはイメージデータとなり、本来のデータサイズよりも数倍、数十倍、時には数百倍ものサイズの大きなデータがネットワーク上に流れることで、一気にシステムのレスポンス悪化等を招く問題
利用プリンタ
近年では各社プリンタメーカにて仮想化環境向けのドライバを準備していますが、旧式のプリンタ(特に連続帳票印刷に利用されるドットインパクトプリンタなど)は、仮想化対応されておらず使えなくなる問題
また、システム利用者が日常利用しているクライアントPCに定義されているプリンタ名が、アプリケーションを実行しているサーバ上では別のプリンタ名に強制変換されてしまうため、プリンタ選択時にシステム利用者の利便性を損なう問題
仮想プリンタドライバで解決できる・・・?

上記のような印刷問題は、仮想化ソフトウェア側でも認識されており、関連機能について日々改良されています。その代表的な解決策が、仮想プリンタドライバの導入です。
仮想プリンタドライバとは、各社仮想化ソフトウェアメーカーが独自に用意している簡易ドライバで基本的なページプリンタでの印刷機能を備え、スプール時にEMF形式データとして処理されるため、スプールサイズが小さい事が特徴です。
ただし、プリンタメーカーが提供している独自機能には対応できない場合も多くあります。
また、クライアントプリンタマッピング時にプリンタプロパティが正常に引き継がれないなど、トラブルも多く、仮想化環境での印刷問題については、根本的な解決に至っていないのが現状です。

※弊社 シトリックス炎の掲示板投稿キーワードランキングでも「プリンタ」や「印刷」等が常に上位にランクイン。

デルバイ-Rの仕組み・・・印刷処理そのものをクライアントPCで実行し、問題をすべて解決

デルバイ-Rは、主に業務で利用する定型の帳票に特化した製品です。
サーバー上で動作する業務アプリケーションに事前にデルバイ-Rを組み込み、予め用意しておいた帳票定義ファイルを配置。印刷時はアプリケーションから印刷データをCSVファイルに出力し、デルバイ-R側に渡します。デルバイ-RサーバーがCSVファイルと帳票定義をクライアントマシンへ転送後、印刷エンジンへ渡しクライアントPC上での印刷を行います。

サーバーやネットワーク負荷とは無縁!
印刷処理はクライアント側で行うため、印刷処理によるサーバー負荷はもちろん、スプールデータなど大量のデータ転送がなくなりネットワークにも負荷をかけません。
プリンタの制限がない!
仮想化環境対応製品に限定されるプリンタ類の取扱いは悩みの種ですが、デルバイ-Rでは、レーザープリンタから複合機、ドットインパクトプリンタなど、基幹システムに必要な様々なプリンタが、仮想化環境の対応状況を問わず利用可能です。
プリンタ選択もラクラク!
仮想化環境で利用する場合は、プリンタ名にセッション情報などシステム利用者には意味不明な文字列が付加されてしまい使用したいプリンタが判りづらくなります。デルバイ-Rではクライアントに定義されているプリンタ名称そのままプリンタ選択できので、システム利用者にもわかりやすいのです。
帳票開発ツールの真価とは

企業内で利用する業務システムには、パッケージ製品や、オーダーメイドの業務システムなど、開発環境は様々です。それぞれの開発言語に応じて、画面デザインや操作性などは大きく変わります。ですが、それら業務システムから紙という媒体に出力される帳票には、大きな差はありません。業務を運用する中での帳票の役割とは、必要なデータが正しく且つ、迅速に出力される事が目的だからです。しかし、世の中には、業務システムから出力する帳票を開発するためのツールが多く溢れています。

デルバイ-Rで利用する印刷エンジンは、株式会社PFU社製のビジネス帳票開発ツール「BIP」という製品です。 BIPは、オーバレイ型の帳票開発ソフトで、過去100,000ライセンスの販売実績があるソフトウェアです。 印刷データとなるCSVファイルをデータソースとして、オーバーレイ方式で実行する事ができる製品です。この技術については、特許も取得しており非常に信頼性高い製品です。

CSVデータ+オーバーレイ方式デルバイ-Rの構想に合致
デルバイ-Rで利用する印刷エンジンに、多くの帳票開発ソフトから「BIP」を選択した大きな理由は、CSV+オーバーレイ方式での実行が必要であり、重要な要素だからです。クライアントPCで印刷処理をするということとは、すなわち印刷データをクライアントPCに転送するということに他なりません。しかし、仮想プリンタドラバのように、一旦サーバ側でイメージデータにするのでは、意味がありません。よりコンパクトなサイズで転送する事、転送されたデータをクライアントPC上という完全にクローズした環境下で印刷できる事が、デルバイ-Rの重要なポイントだったのです。
高度な機能と多彩な表現力
CSVデータをデータソースとしたオーバーレイ方式の印刷で、懸念されるのが集計と表現力です。データベースから直接データを参照する方式ではなく、CSVデータを読み込む場合1行のデータを1明細と処理するため小計や部分計、任意項目による集計、ページ計など、一般的な業務帳票で必要となる集計機能が用意されていない場合も多く、帳票データを出力するために複雑なロジックが必要となる事もあります。BIPでは帳票側に多階層の集計レベルを定義する事もでき、そのような心配は必要ありません。また、帳票設計では、小回りの利くレイアウト作成を得意としており、ユーザのニーズに合わせたきめ細かい帳票レイアウトの提供が可能。既存帳票の自動移植(オーバーレイ変換)などの機能を備え、連続帳票からタックシールまで、多彩な様式と、デザイン力で業務帳票を強力にサポートします。
開発コストの大幅削減と画面開発との分離
BIPでは、多種多様な業務帳票を簡単に且つ効率よく開発することができます。出力データ項目を確定する事で、雛形となる印刷データCSVファイルを、帳票レイアウトに合わせて自動作成できるため、 アプリケーションから帳票部分を分離することが可能。後回しになりがちなうえに手戻りが多い帳票開発を、画面開発と同時進行させることで、開発時のリスク軽減と仕様変更への迅速な対応を実現します。運用時の軽微な修正であれば、エンドユーザ自身で修正できシステムメンテナンスコストの削減にもつながります。開発ツールのインターフェースは、開発者はもとより、エンドユーザに至るまで幅広い層から支持されている優しいツールです。

※追加機能や価格等は予告なく変更される場合があります。

動作環境

以下は、デルバイ-Rの動作保証環境、最新検証状況です。
以下に含まれない構成については、 お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
※本書記載事項は予告なく変更される場合があります。

デルバイ-R サーバ

OS
  • Windows Server 2012 R2
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2019
リモートデスクトップ
  • Remote Desktop Service(RDS)
  • どの組合せでも、ロードバランス構成に対応

デルバイ-R クライアント

OS
  • Windows10
  • その他のクライアントOSについては、ご相談ください。
  • Excel連携機能では、Microsoft Excel 2007、2010、2013、2016、2019が対象となります。

ライセンス

デルバイ-R基本製品構成

デルバイ-Rは、大きく3つのアプリケーションで構成されています。

デルバイ-Rサーバアプリケーション
サーバアプリケーションでは、主に動作環境設定用の管理ツールと、アプリケーション組み込み用のライブラリを提供
デルバイ-Rクライアントアプリケーション
クライアントアプリケーションでは、クライアント常駐の印刷制御アプリケーションを提供
BIPランタイム
BIPランタイムでは、印刷CSVデータをデータソースとして帳票をレンダリングする帳票エンジンのランタイムを提供

デルバイ-Rライセンス構成

製品名 製品型番
基本パッケージ(デルバイ-R) DRR-KSA
デルバイ-R ConnectionPack 1User DRR-CA001
デルバイ-R ConnectionPack 5User DRR-CA005
デルバイ-R ConnectionPack 20User DRR-CA020
デルバイ-R ConnectionPack 100User DRR-CA100
デルバイ-R ConnectionPack 200User DRR-CA200
デルバイ-R ConnectionPack 300User DRR-CA300
  • 印刷クライアント台数分にてご購入ください。
  • 基本パッケージには、ConnectionPack1User分のライセンスが含まれます。
  • 基本パッケージには、初年度のSAが含まれます。2年目以降はサブスクリプションご契約が別途必要です。
  • ConnectionPackには1ユーザに付き1つのBIPランタイムが含まれます。
  • ConnectionPackには初年度サブスクリプションは含まれません。初回購入時(有効SA開始日)以降に追加したライセンス分のSAは既存有効SA契約期間に付随します。
  • BIP製品については、別途BIPサポート契約が必要となります。(BIPサポート契約についての詳細はご相談ください。)
  • 初回購入時のサブスクリプション契約期間は、納品月翌月1日から1年間となります。ただし、開始日については相談に応じます。
  • サブスクリプションは、製品に関する1年間のサポート権利となります。
  • サブスクリプション契約期間内にリリースされた後継製品について、優待バージョンアップの権利があります。
  • サブスクリプション更新時は、有効サブスクリプション契約満了日時点で保有する総ライセンス数分の更新が必要となります。
  • サブスクリプションライセンスの構成は、保有(購入)ライセンス構成と同構成となります。(構成については適宜相談に応じます。)

帳票開発ツール

製品名 製品型番
BIPV10デザイナ for デルバイ-R 1ライセンスパック(1年サポート付) DRR-BIP-DKS
BIPV10デザイナ for デルバイ-R 1追加ライセンス(1年サポート付) DRR-BIP-DKS1U
  • デルバイ-Rで利用する帳票レイアウトを開発するソフトウェアです。
  • 帳票開発を行うマシン台数分にてご購入ください。
  • ライセンスには、初年度のサポートが含まれます。2年目以降はサポートご契約が別途必要です。
  • 初回購入時のサポート契約期間は、デルバイ-RのSA契約期間と同じ期間となります。

デルバイ-R 最少構成

デルバイ-Rは、基本パッケージ製品がメディアキットとなり、実行環境に必要なモジュールがすべて含まれます。基本パッケージ製品には、1クライアントライセンス(ランタイムライセンス)が付属しております。
また、開発時の最少構成は、基本パッケージ製品に加え、帳票の開発・編集用途として、別途帳票開発ツール(BIP開発キット for デルバイ-R)が必要となります。

ご購入について

デルバイ-Rのご購入については、弊社問い合わせ窓口までご連絡ください。
また、販売パートナー様についても、随時募集しております。
アプリケーションの横展開等ご検討の際は、販売パートナーご契約についてもぜひご検討ください。

デルバイ-Rに関するお問い合わせ